遺産承継

相続が開始した場合、亡くなられた方の名義の不動産、預貯金、株式などの遺産について、名義変更や払い戻し手続を行っていく必要があります。これらはそれぞれ手続を行う窓口が異なっており、相続人の方がご自身で手続きを行うにはかなりのご負担となるケースが多くなっています。
そこで、相続人の皆様からご依頼をいただき、当事務所の司法書士が遺産の名義変更、換価処分（売却）や払い戻しから、遺産分割協議に基づいた遺産分配までを代行させていただきます。このような一括した手続きを遺産承継業務といいますが、法定相続人を確定させるための戸籍謄本収集や相続財産目録の作成、遺産分割協議書の作成を行い、遺産の一括した名義変更と分配までを代行することができるため、煩わしい相続手続のご負担を最小限に抑えることができます。

遺産承継業務とはなんですか？

相続人の調査、遺産の調査、遺産分割協議書の作成や遺産の名義変更手続きの一連の業務を総称して遺産承継業務と呼んでいます。
遺産承継は、頻繁に発生することではないので、何から始めたらいいのか、どうすればいいのか分からない方が多いようです。
また、実際に作業に取り掛かると何回も役場に足を運んだり、書類をやりとりしたりで時間がかかってしまうことがあります。遺産承継には、手間がかかったり、想定外のことが起こったりすることが多いので、司法書士などの専門家に相談されることをお勧めします。

父が亡くなりました。遺産には父名義の自宅や預貯金があることは確認しましたが、その他どのような遺産があるかは不明です。相続手続をどのように進めたらいいのでしょうか？

相続の手続きでは、相続人の調査、遺産の調査が必要です。まずは相続人が誰なのかを調査するため、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍資料を取り寄せて調べます。そして、遺産の調査として、不動産については、固定資産税の納税通知書を基に管轄する市役所にて名寄帳を取り寄せ、金融財産については、亡くなられた父上の保有している預金通帳、証券会社や信託銀行からの取引経過の報告書、銀行や信販会社、消費者金融会社等からの返済状況の案内や支払請求書などを頼りに、各窓口で、残高証明書の交付や取引の開示を求めるなど、積極財産や消極財産を調査していくことになります。これらの書類が揃ったら、財産目録を調整し、各相続人の相続分を確認したところで、相続人間で遺産の分配方法を協議します。分配方法が決まりましたら、遺産分割協議書を作成し、相続人全員による署名及び押印（実印）により遺産分割協議書を完成させます。書類が揃ったところで、各機関での名義変更、解約、払戻、分配等の手続きを行っていくことになります。詳しくは、当事務所にご相談ください。